2020年05月14日
そんなにあるの!DVD記録方式について

DVDといっても一概にひとつにまとめることができません。
今回はDVDを作成する時に関わる3つの記録形式についてお話しします。
- DVD-Video形式(DVD Video 規格準拠)
- DVD-VR形式(DVD VR<Video Recording> 規格)
- DVD+VR形式(DVD+RW Video 規格)…あまり使われていません
DVD-Video形式
DVDの記録方式で一般的な方式です。
ほとんどのDVDプレーヤーやパソコンなどで再生することが可能です。
市販やレンタルDVDは、DVD-Video形式で作成されています。
汎用性、再生の互換性が最も高いものです。
※稀にディスクの種類によっては再生できないプレーヤーもあります。
パソコン上でDVDの中のデータを開くと 「VIDEO_TS」と「AUDIO_TS」のフォルダの2つのフォルダで形成させています。
DVDをプレゼントする際には、こちらの形式でDVDを作成することをおススメします。
再生の特徴
- DVD-Video形式対応のDVDプレーヤーやパソコンなど全機種で再生が可能です。
- DVD作成後に映像の編集ができないなど自由度が低いが、VRモード非対応のDVD-Videoプレーヤーで再生もできます。
記録の特徴
パソコンやHDDなどに保存している画像や動画データはDVD作成ソフトを利用することでデータをDVDディスクに書き込みすることができます。
- DVDディスクへの記録書き込みは1回しか行えません。
- ファイナライズをしないと、記録書き込みした機器以外では再生ができません。(これが一番重要です)
DVDディスクへの記録書き込みは1回しか行えません。
基本的にDVDへの記録書き込みは1回しか行えません。ゆえに、DVDへ記録後に映像の編集や削除などの変更ができなくなります。もちろんメニュー、タイトル、チャプターなどDVD特有の機能の追加もできません。ただし、ファイナライズ前なら追記や削除などの編集が可能です。
DVDへの記録書き込みの前にプレイリストやメニュー画面の作成を行いましょう!
ファイナライズをしないと、記録書き込みした機器以外では再生ができません。
(↑これが一番重要です)
ファイナライズとは、本機でダビングしたDVDを、 他機器で再生可能なDVD(読み取り専用メディア)にデータ配列を変える処理のことです。
DVD-Video形式特有の行為であり、こちらを行うと映像編集や追記などが不可能となり、完全に読み取り専用のディスクになります 。
つまり、自分が持っているプレーヤーのほかでDVDの再生を考えている方は必ず行ってください!!
ファイナライズとはよく「蓋(ふた)」で例えられます。
DVDディスクという入れ物に動画データを入れます。
動画データがでないようにファイナライズという蓋をします。
そうすることで、プレーヤーで再生する際にしっかり動画データを認識することができ、ちゃんと再生できるわけです。
余談ですが、自分でDVDを作成した方で、他のプレーヤーで再生することができないなどのお問い合わせがよくございますが、だいたいDVDへの記録書き込みの際にファイナライズをしないでDVDを作成してしまうのが原因の一つに挙げられます。
ぜひ、自分で作成される方は注意をしてみてください!!
DVD-VR形式
主にTV録画用の形式でTV録画をリアルタイムで記録し、記録後にも自由に映像編集ができるように作られた記録方式。
再生の特徴
- DVD-Video形式との互換性はないので、古くから広く普及しているDVD-Video形式のみ対応のDVDプレーヤー・パソコンソフトでの再生はできません。
- VR形式で作成したDVDは、VRモードに対応したデッキでしか再生できない。またPCで再生する場合は、CPRM※に対応したプレーヤーソフトが必用なため汎用性に欠ける。
- VR形式で録画したDVDメディアをPC(パソコン)で再生するにはVR形式・CPRM再生対応したソフトが必要です。
記録の特徴
- DVD-Video形式と違い、BSやCS等のデジタル放送の番組も録画出来ます。
- DVD-Video形式ではできなかった映像の部分削除などの編集、プレイリストの作成、基本的にファイナライズ不要。
※CPRMについて
CPRMとは 著作権保護技術のことです。
デジタル放送の「1回のみ録画可」である映像をDVDに録画した後に、別の記録メディアにデジタルコピーできなくする 。
要は、1つの記録媒体メディアしか保存ができないため、映像のコピーをすることができません。
DVD+VR形式(ほぼソニーのみ)
- VR形式とは別に「+VR形式」という記録方式もあります。「VR形式」との互換性はありません。
- 「+VR形式」はソニーの機種を中心に使用できる形式で、DVD+R・DVD+RWのみに記録できます。「VR形式」のように記録後に編集ができ、DVD-Video形式のようにDVDプレーヤー等での再生互換性が「VR形式」よりも高い便利な規格ですが、録画・編集に対応した機器があまり多くありません(ほぼソニーの機種のみ)。また、CPRMに対応していないので、コピー制限のあるデジタル放送の録画ができません。
目的に合わせて記録形式を選択しましょう
ご自身でDVDを作成する際には、目的に合わせて選択してください。
DVD-Video形式で作成する時は、ファイナライズは忘れずに
【思い出のビデオテープ奥にしまったままではないですか!?】
子どもの成長記録や結婚式、旅行の思い出など。ビデオテープには寿命があるため、思い出がなくなるかもしれません。大切な記録は残しておきましょう!
TEL:0480-88-2468
(平日・土曜10時~17時)